英語の資格で有名なのが「TOEFL」や「TOEIC」ですが、大学生の中には「IELTS」を受験する人もいるでしょう。
この資格は、留学や海外移住の際に必要になる資格で、英語力を証明するために大切な試験です。
今回は、そんな「IELTS」の特徴などについて書きます。ぜひ、参考にしてください。
IELTSの概要
IELTSは、「アイエルツ」と読みます。
IELTSは、「International English Language Testing System」の略で、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTSオーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同運営で有する試験です。
日本国内では、公益財団法人日本英語検定協会と一般財団法人日本スタディ・アブロード・ファンデーション(JSAF)が実施しており、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を測定します。
記述式の筆記試験と面接で構成され、問題を解くだけの英語ではなく「使える英語力」が試されます。
世界で年間300万人が受験し、スコアは140の国と地域の合計1,000の機関で設定されています。
ちなみに、IELTSには留学を目的とした「アカデミック・モジュール」と海外研修や移住を目的にした「ジェネラル・トレーニング・モジュール」がありますが、この記事では受験者の多いアカデミック・モジュールについて紹介しています。
試験内容について
IELTS(アカデミック・モジュール)は、試験日の午前中に筆記試験があり、同日又は前後6日以内に面接が行われます。
筆記試験には、リスニング、リーディング、ライティングがあり、面接ではスピーキングです。
筆記試験は、リスニングが40分、リーディングが60分、ライティングが60分です。
そして、面接では試験官との1対1のインタビュー形式で、14分ほど行われます。パートは3つに分かれ、まず自己紹介と日常生活に関する質問から始まり、スピーチそしてディスカッションに続きます。
各、3~5分程度です。
申し込み方法
日本全国15都市で最大48回実施されており、実施会場は試験日によって異なります。
申し込みは英検又はJSAFのサイトから行い、受験料は25,380円です。試験当日まで有効なパスポートが必要になるので、注意してください。
バンドスコアとは?
英検の場合、各級によって合否がありますが、このIELTSでは合格・不合格はありません。
その代わり1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表され、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パートの点数がバンドスコアに換算され、成績はそのバンドスコアとその平均値であり総合評価である「オーバーオール・バンドスコア」で表示されます。
バンドスコアは、9つあり、一番下の「非ユーザー」から十分な英語力を有しており完全な理解力がある「エキスパート・ユーザー」まであります。
では、留学する場合はどのくらいのバンドスコアがあれば十分なのでしょうか。
こればかりは、大学の入学条件などによって詳細は異なりますが、一般的には大学ではオーバーオール・バンドスコア6.0から6.5を入学基準にしていることが多いです。
大学院になるともう少し高くなり6.5以上などが多いでしょう。大学によっては、大学で7.0以上、大学院で7.5以上に設定しているところもあり、自分の行きたい大学の入学条件をよく確認しておいてください。
まとめ
いかがでしたか?今回は、留学でも求められるIELTSについてでした。
皆さんは大学生なので移住するよりも留学でこのIELTSを受験することになると思います。留学を考えている人は、まず自分の留学に向けての計画をしっかり立て、それに向けて準備していきましょう。
試験を受ける前にまずは自分の実力を把握するのも大切で、公式の問題集などを使って今自分がどの位置にいるのか知ることから始めます。
そこで、まだ自分の英語力が全然足りない場合は試験対策よりもまず英語の基本を学習し直すなどしてください。
IELTSの受検そして留学、将来的には海外に移住することになるかもしれません。将来のために、英語の勉強を頑張ってください。