今回は、「人間の生み出した文化」など文化全般について学ぶ、文学部にオススメする資格をご紹介します。
読者の皆さんは、文学部という学部に対してどのようなイメージを持っていますか。
大学の周りにも文学部の友人は結構多いのではないでしょうか。それほど文系大学生には人気のある学問ですね。
文学部は何を学ぶ?
文学部と聞いて、「文学の研究をしている学部」という印象を持っている人は少なくないと思いますが、必ずしも文学部=文学について学ぶ、というわけではありません。
では、文学部は一体何を学んでいるのでしょうか?具体的には、思想、歴史、言語、行動の4分野を学びます。
例えば、思想では、哲学や倫理、宗教などです。
歴史では、歴史学や美術史など、言語系では、一番学生がイメージしやすいであろう日本・外国文学や翻訳などが挙げられます。
そして行動では、社会学や心理学といった人の行動や認知について勉強します。
いかにも文系って感じの文学部では、経済学部など他の文系学部と比較して教養に関する授業が多いためか、就活などに向けた実用的なスキルを身につけにくい学部と言われることがあります。
そのため、ビジネス上で直接的に役に立つ経済学部などの学生と比べて、就活でやや不利になることがあると懸念されることもあります。
ただし、文学部で学ぶ教養を身につけた学生は、経済学部のように直接的な能力ではないかもしれませんが、人としての素晴らしい教養を身につけられるので面接などでアドバンテージになるでしょう。
文学部にオススメする資格その1:認定心理士
多くの人が知っているであろう「認定心理士」。その名前の通り、心理に関する資格です。間違えやすい資格として「臨床心理士」というものがありますね。
認定心理士は、民間の資格で、資格を取得することで4年生大学での心理学の基礎知識又は基礎技能を修得しているという証明になります。
この資格だけで臨床心理士のような心理学を専門的に扱う職種に就くのは難しく、心理系の仕事に就きたいという学生は臨床心理士の資格を持っておく必要があります。
ただし、形として現れにくい心理学の知識を証明するためにも、このような資格を持っていると就活の際や転職の際に役に立つでしょう。
認定心理士の資格取得方法は、4年生大学で学んだ心理学系の単位を日本心理学界に申請することで取得できます。
申請する際には、どの科目が認定されているのかなど詳細をしっかりと把握するようにしてください。
まずは、認定心理士の資格を取ってから、さらにレベルアップを目指して臨床心理士の取得に励んでみてはいかがですか。
文学部にオススメする資格その2:TOEIC
このサイトで何度も紹介している「TOEIC」ですが、文学部の学生にもぜひオススメしたい資格の一つです。
英語のコミュニケーション能力を測る国際的な試験で、外資系だけに限らず今の時代どの就職先でも求めれる必須の資格と言えるでしょう。
実質的に、英語を使わない企業であっても、就活や昇進などでこのTOEICのスキルを必要とする場合があるので、大学生なら就活が始まる前に何度か受験しておきたいです。
面接でも有利になるであろう、730点を目指しましょう。
文学部にオススメする資格その3:社会教育主事
初めて聞いたという人もいるかもしれませんが、「社会教育主事」は社会教育活動を行なっている地域のリーダーに指導やアドバイスを行う職業のこと。
公民館や社会教育センターなどで教育活動は行われていますが、その地域のリーダーに指導を行います。
地域社会をより良くするために協力したいという人に向いている職業で、事業を運営や企画するためにも豊かな発想力やリーダーシップが求められます。
社会教育主事になるには、まず大学や短大で社会教育に関する科目の単位を取得して、地方公務員試験に合格してから1年以上社会教育主事補として経験を積む必要があります。
決して簡単な道のりではありませんが、地域活動に貢献したいという人にとっては非常にやりがいのある良い仕事だと思います。
いかがでしたか?今回は、文学部にオススメする資格を3つ紹介しました。