これを読んでいる人の中には、経営学部と経済学部の違いがよくわからないという人もいるかもしれません。今回紹介する経営学部には、大きく経営系と商学系に分けれます。
経営学部にオススメする資格を3つご紹介します。
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経営学部と経済学部との違い
正直、経営学部と経済学部は結構似ています。
両者の違いを述べるとしたら、経営学部は、経営者として企業をどのように動かしていくかについて考えるのにたいして、経済学部では、家計や企業などの単位で経済の仕組みについて考えます。
経営や会計などに興味があり、流通やマーケティングが関わってくるのならそれは経営学部でしょう。そのため、経営学部の学生には「マーケティング論」などの授業があるかと思います。
経営者だけじゃなく新入社員もビジネス上で成功するために、経営学について学ぶのは非常に大切なことです。
経営学部にオススメする資格その1:税理士
税金に関するプロフェッショナルな資格「税理士」ですが、税理士と聞いてちょっとお硬いイメージを持っている人もいるかもしれません。
年末の確定申告、相続税申告書などを代理で税務署に提出する書類の作成、税金のことで困っている時に相談を受けたり、私たちの生活の中で欠かせない「税」についてサポートしてくれる職業です。
税理士と混合しやすいものとして「公認会計士」がありますが、どちらも税務や会計などをメインに業務を行う点では似ています。
ただ、資格を取得したあとの社会的に期待されている業務内容が異なります。
税理士は、税に関するプロ、公認会計士は、監督及び会計のプロです。
税理士は、納税者に代わって税金のことを代理で行なったり、税金の相談を受けるように、税金に関する全体的な業務がメインになります。
公認会計士では、決算書などがちゃんとできているかを証明する監督業務やその相談など、上場会社の決算書の確認が主な作業です。
税理士になるには、「学識による受験資格」、「資格による受験資格」、そして「職歴による受験資格」いずれかの条件を満たす必要があり、経営学部の皆さんは、主に一つ目の学識による受験資格を有しているかと思います。
試験の合格率は、60点以上が目安、合格率は全体の10〜20パーセントです。
税理士の資格を持っていると、就職してからのキャリアアップや独立など、あらゆる面で大きな可能性が広がります。
経営学部にオススメする資格その2:公認会計士
先ほど少し紹介した「公認会計士」も、経営学部の学生にはぜひともオススメしたい資格の一つ。
会計系で最高レベルの国家資格で、会計に関する高度な知識を持ち、いろいろな業界から必要とされる資格です。
医師、弁護士とともに3大国家資格として、高い名声と収入を得ることができる難関国家資格。
IFRS(国際財務報告基準)の導入に向けて、企業内での会計知識の必要性はますます高まることが予想されるので、これからどんどん活躍する場面が増えると思います。
公認会計士になるのは、特に受験資格はなく、合格率は約10パーセント。
経営学部にオススメする資格その3:BATIC・英文会計
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、今このBATICが非常に注目されています。
BATICとは、英文会計資格の一つです。外資系企業や日本企業においても、グローバル化によってどんどん海外進出を果たしていますよね。
そんなグローバル化が進む現代社会では、会計業務に対応できるような国際会計の能力が求められています。それが、このBATICという資格なのです。
試験は、満点1000点で点数に応じてそれぞれ称号が与えられます。
スコア200〜319(ブックキーパーレベル)、簡単な会計取引を英語で理解できるレベル。
スコア320〜699(アカウンタントレベル)、ブックキーパーに対して指示ができ、英語による会計帳簿の記帳や管理ができるレベル。
スコア700〜879(アカウンティングマネージャーレベル)、国際会計理論とIFRSなど国際的な基準を理解し、月次・年度の会計報告ができるレベル。
スコア880〜1000(コントローラーレベル)、国際会計理論とIFRS、米国会計基準を理解して、国際的基準で財務諸表の作成や分析、国内基準からの組替えができるレベルです。
まずは、会計の知識を身につけること、そして同時に英語の能力も高めることが大切です。
英語の授業は何も教養科目だけにとどまらず、これからの社会で必要なスキルの一つとなるので日頃からしっかりと勉強しましょう。
まとめ
個人でも企業としてもビジネスパーソンとして求められる経営学部にオススメする資格についてでした。
いずれも簡単に取れるような資格ではありませんが、将来きっと役に立つものなので検討してみてください。