「大学生のうちに、取れる資格は取っておいた方がいいよ」とよく言いますが、そもそもこの根拠は何なのでしょうか。
当然、就活の際にアドバンテージになることがあるので、ないよりはあった方が能力の証明になっていいかもしれません。
ただ、大学生=資格の取得、と漠然的に捉えている学生が多いので、今回は将来、本当に役に立つ資格を選ぶために、大学と資格の関係性をもとに書きます。
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そもそも、なぜ大学は資格取得を勧めるのか
大学は、TOEICや簿記など大学生に人気のある資格を紹介します。
もちろん、このような資格は理系文系問わず全ての大学生にとって、将来必要となる知識なので、大学を卒業してからきっと役に立つことでしょう。
ただ、大学がこのような民間の資格を勧めるのにはちゃんと理由があります。
大きくは2つ。
・社会で活躍して欲しいから
・大学もお金を稼ぎたい
社会で活躍して欲しいというのは、すでに述べた理由ですが、あまり表面化していないものとして大学の経営があります。
大学も、一般企業と同じように、売り上げがないと大学を運営させることができません。学生に授業料や入学金などを支払ってもらって、大学は経営をしています。
大学は、資格講座を実施する業者と業務提携を結び、受験生である学生から受講料を払ってもらいともに利益を得ます。
このように、大学には経営面での利点もあるのです。
では、大学生に資格は必要ないのか
「大学のお金稼ぎに協力したくない!」、と思う学生もいるかもしれませんが、もう一度資格の意味について考えてみてください。
大学側も何も経営面だけで資格を紹介しているわけではなく、実際、将来社会で活躍するためにTOEICなどの外国語、簿記の能力は多くの企業で求められています。
大学が経営を重要視するのは、何も学生のことを考えていないということではなく、一企業としてやっていくためには必要なことなのです。
大学生に資格が必要なのか、ということについては、就活の際に能力の証明となるので、あるに越したことはないですが、それよりも大切なことがあります。
それが、将来、どのような職種に就きたいのか、どのようなビジネスプランがあるのか、など学生が進むであろう道に沿った有益な資格を取得することです。
自分に本当に必要な資格を見つけるためには、資格を取得する理由を明確化することが何よりも重要なのです。
大学生が資格を取得する3つの理由
一般的に、大学生が資格を取得する理由は3つ挙げられます。
その1:仕事のため
おそらく、最も多い理由がこれだと思います。医師や教師など、資格がなければ就けない仕事も数多くあり、必然的に必要となります。
あとは、企業によっては、取得していると有利になる資格もあるので、内定を勝ち取るために資格の取得に励む学生もたくさんいます。
その2:興味がある
将来、直接的に仕事に役に立つかはわからないけれど、個人的に興味のある分野なので知識を深めたい、など興味や関心によって資格を取得する学生もいます。
例えば、第二外国語で韓国語を勉強しているので、自分の能力を知るためにも韓国語検定を受験するなど。
その3:なんとなく取る
周りの友人が持っているから、大学で紹介されたから、と漠然的に資格取得に励む学生は結構多いです。
特に明確な目的がなければ、資格への勉強のモチベーションが維持しにくくなるので、何か目標を見つけた方がいいでしょう。
資格取得の理由を明確化する
正直、なんとなく取るような資格は取らない方がいいかもしれません。
大学生は4年間に専攻や副専攻など学ぶべきことは非常に多いので、特に目標や理由がない資格に多くの時間をかけるのはなんだかもったいないです。
もし、周りの友人が受験しているからと半信半疑な理由で資格取得を考えている人は、まずはその資格が自分の将来にどのように役に立つのかをじっくり考えるようにしてください。
その上で、本当にその資格を取りたいのであれば、一生懸命勉強して準備します。
そうすることで、有益な知識が身につき、自然と理想の結果もついてくるでしょう。
では、資格の取得頑張ってください。