高齢化社会が進む日本では、介護士の需要が高まっています。
それと同時に、高齢者による介護士へのセクハラが問題になっており、今後介護士が安心して働ける環境作りが求められます。
今回は、そんなセクハラ事情についてです。
介護士の3割がセクハラ被害に?
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ここ数年で、よくニュースになるのが介護士へのセクハラです。老人ホームなど高齢者の面倒を見る介護士は、大学生にも人気のある資格の一つです。
今後、ますます高齢化が進むので介護士の力は不可欠です。
ただ、そんな介護士を悩ませるものとして、高齢者によるセクハラがあります。
実際、介護士の男女を対象にしたある調査では、実に29%の人がセクハラを経験したことがあると回答しています。(304人中、女性286人男性18人)
「体を触る」、「胸や腰などをじっと見る」、「性的な言葉をかける」など介護士が不快な気持ちになればそれはセクハラになり、一刻も早い対策が必要です。
でも、なぜ高齢者によるセクハラが起きているのでしょうか。考えられる理由はいくつかあります。
主な原因は認知症
高齢者のセクハラの一番大きな原因は、認知症です。
認知症によって、判断能力が低下し、その結果介護士に不快な思いをさせてしまうのです。
場合によっては、高齢者自身悪いことをしていると気づいていないこともあり、だんだんエスカレートすることもあるようです。
もちろん、高齢者だから、認知症だからと許される行為ではありません。
その他に、奥さんが他界したなど寂しさを紛らわすためにセクハラをする人もいるようです。
相手にして欲しいからとセクハラという間違った形で表現するのは、人として決して許されることではありません。
どのように対処する?
「セクハラ」は非常に繊細な話題で、被害を受けていてもなかなか周囲に話せないという人もいます。
そのため、セクハラが悪化しても、自分の中で解決しようと悩み続ける人も少なくありません。
また、認知症ということもあり、どのように対応すればいいかよくわからないという被害者もいます。
対処法その1:冷静にやめるよう伝える
高齢者によるセクハラだけに限ったことではありませんが、セクハラ被害を受けた時はなるべく冷静に相手に伝えます。
被害を受けているのでヒステリックになるかもしれませんが、感情的に相手に注意しても「嫌われた」と勘違いしてしまうかもしれません。
そうすると、閉鎖的になり誰とも口をきかなくなるというケースもあるようです。
なるべく冷静に相手にやめる旨を伝えると、相手も理解してくれるかもしれません。
愛想笑いで注意しても相手は面白がるだけかもしれないので、あくまで真剣だということを伝えたいものです。
対処法その2:上司に相談する
相手に注意しても改善されない場合は、会社の上司に相談した方がいいかもしれません。
前提として、介護士の方は一切悪くありません。自分でどうしようもない時は、周りの力を借ります。
対処法その3:家族に協力してもらう
もし、介護する高齢者に他に家族がいるなら、その人たちにも介護の手伝いをしてもらいます。
同性がいれば、セクハラはしにくいと思いますし、女性一人で介護するより複数人でした方がセクハラ的な行動は起きにくくなるでしょう。
このセクハラ問題は、ある一部の悪い高齢者によるものなので、大半の高齢者は当然そんなことはしません。
大学生という介護士になる前の時期に、自分が将来取得予定の資格についていろいろ知っておくことはとても大切です。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。